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植物、ときどきごはん。



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仕事場にフジバカマの苗があったので、調べていたら、
興味深い植物だったのでもう少し深く知りたくなりました。

■フジバカマ
学名Eupatorium fortunei
科名 キク科
属名 ヒヨドリバナ属の多年草
秋の七草の一つ。原産は中国といわれていますが、
万葉の時代から人々に親しまれてきた草花です。
8~10月、散房上に淡い紫紅色の小さな花をつけます。

乾燥すると、桜餅のような良い香りがするらしいです。
香ってみたい。。どなたか群生している場所ご存知ではないでしょうか?
川の堤防に生息し、環境省では絶滅危惧種(UV)類に分類されている植物です。
100年後の絶滅確率は約99%、河川開発、道路工事、植生の遷移が減少の主要因。
近畿地方では、滋賀、大阪、兵庫、和歌山には生育しているそうです。
■生物多様性情報システム

ですので、「フジバカマ」として園芸店で入手できるものは、観賞用のもので本種ではなく、同属多種または本種との雑種だそうです。仕事場にあったのも、以前のブログ記事のユーパトリウム・チョコレートも違うものなのですね。

文学では、(Wikipedia調べ)
万葉集:秋の七草:「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花(万葉集・巻八 1538)
源氏物語:夕霧は玉鬘に藤袴を差し出して「おなじ野の露にやつるゝ藤袴あはれはかけよかことばかりも」と詠いかける。
「むらさきのふぢばかまをば見よと言ふ二人泣きたきここち覚えて 晶子」(与謝野晶子の『源氏物語』訳より)

人々の暮らしに寄り添っていた、こんな植物が存在しなくなるというのは、本当にさびしいものです。



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